専門看護師を目指す方へ

看護師は、医療チームの一員として専門的な知識や技術を患者さんの身体や心のケアを行う仕事です。
現在は社会環境や医療が複雑になり、看護師にも様々な専門性が求められるようになりました。

そんな専門性を極めた人の証となるのが、専門看護師の資格です。
専門看護師として最初に誕生したものには「がん専門看護師」があります。がんを患った患者さんの心身の苦痛を和らげるため、より高水準のケアを提供するために作られました。

現在は13分野の専門看護師制度があります。看護師免許を取得してから5年以上の実務経験と3年以上の該当する専門分野での経験が必要で、認定されれば5年毎の更新となります。

専門看護師の中でも今後特に必要とされる可能性が高いのは、超高齢化社会に関する分野です。
老人看護、地域看護、在宅看護や、患者の家族のケアをする家族支援も今まで以上に必要とされます。その他にも災害時や遺伝子に関する分野もあります。

看護師として働く際、専門看護師の資格を目指すのであれば、将来自分はどんな分野で働きたいか、どんな場所で活躍したいかを明確にしておくことが重要です。実際に現場で働くようになってから、関わりたい分野が見つかることもあるため、働きながらでも、自分が向いている現場を考えてみるといいでしょう。

医療は日々進歩しています。看護師もより高い専門性を発揮していくためには、新しい知識や技術を自ら積極的に学んでいく姿勢が大切です。
現場では教科書通りにいかないケースもあるので、経験を積むことも必要不可欠な学びとなります。

また、看護師として的確な判断や冷静な対処を可能にするためには、日頃から自らの心身の健康を保つことも欠かせません。そのために、自分なりのストレス解消法を見つけたり、相談できる相手を持ったりすることも重要なことです。